61歳のピョ・インボン、ソウル駅でたい焼き屋を営む「稼いでいた時は一日5000万ウォン」
かつてバラエティ界を席巻したコメディアンのピョ・インボンが、ソウル駅付近でたい焼きを売る意外な近況を公開。成功と富を経験した彼が語る「満たされない人生」の真実とは。
コメディアンのピョ・インボンが、ソウル駅付近でたい焼きを販売するという意外な近況を公開した。かつて放送界を縦横無尽に駆け巡った彼が、自ら客を迎えながら商売を続ける姿とともに、「稼げば稼ぐほど満たされない」という人生に対する率直な告白が伝えられ、注目を集めている。

12日、MBN『Scoop World』の公式YouTubeチャンネルにて、「コメディアン牧師 ピョ・インボン」というタイトルの予告映像が公開された。
映像の中でピョ・インボンは、ソウル駅付近でたい焼きを焼いていた。客に対し「おいしく召し上がってください。唐揚げはこちらで受け取ってください」と親切に応対し、自ら商売に励む姿が映し出されていた。
過去の番組を通じて知られていた華やかな芸能人のイメージとは、随分と異なる光景だ。しかし、ピョ・インボンにとってたい焼き屋は、単に生計を立てるための選択だけではなさそうだった。
彼は制作陣とのインタビューで自身の過去を振り返り、「稼いでいた時は、一日に5000万ウォン稼いだという記事もあるが」と語った。そして、すぐさまお金と成功に対する自身の考えを打ち明けた。
「私が進んでいる道には、満足がない。むしろ、満ち足りれば満たされるほど、満たされないのだ。」
かつて多額の富と大衆の人気を経験した人物が、むしろ「満たす」ことではなく「空(から)にする」ことに近い話を口にしたのだ。
ピョ・インボンの近況でさらに関心を集めたのは、家族に関する場面だった。彼は娘のバハを直接訪ね、「突然訪ねるのが失礼だとは分かっているが、ただ来て応援したかった」と真心を伝えた。
父親の思いがけない訪問に、バハはついに涙を見せ、二人は互いに抱き合った。放送人としてのピョ・インボンではなく、一人の父親としての切ない姿がそのまま収められた場面だ。
ピョ・インボンは1965年生まれで、今年61歳だ。1991年にSBSの公募採用コメディアンとしてデビューした彼は、その後さまざまなバラエティやコメディ番組で活躍し、SBSのシットコム『順風産婦人科』で男性看護師役を演じ、大衆に強い印象を残した。
その後、牧師の道を歩むなど、放送以外の領域でも活動を続けてきた。最近では、娘のバハがミュージカル『ウェスタン・ストーリー』でヒロインとして舞台に立ち、俳優として活動しているというニュースも伝えられている。
今回の『Scoop World』は、単に「61歳のコメディアンがたい焼きを売る」という異色の近況にとどまらないものになりそうだ。
若かりし頃に大衆の笑いを担った一人の人物が、人生の後半戦において何を追い求め、何を捨て去ったのか。そして、成功と富を経験した後になぜ「満ち足りれば満たされるほど、満たされない」と言うようになったのかを深く掘り下げる物語となる見通しだ。