『新入社員カン会長』、後継争いの中でラブラインが浮上 視聴率と話題性がそろって上昇
JTBC週末ドラマ『新入社員カン会長』が第10話で首都圏・全国ともに11.1%を記録し自己最高を更新。後継争いと人物関係の感情線が注目を集めている。
JTBCの土日ドラマ『新入社員カン会長』が、財閥一家をめぐる激しい後継構図の中でも、登場人物同士のラブラインと関係性のドラマを前面に押し出し、好調な流れを維持している。権力争いを軸にしながらも、人物の感情と絆を丁寧に重ねる展開が、視聴者の関心を引き続き集めている。

1日現在、ニールセンコリアの有料世帯集計によると、直近の第10話は首都圏と全国の双方で視聴率11.1%を記録し、作品としての自己最高値を更新した。さらに、グッドデータコーポレーションのFUNdexが発表したTVドラマ話題性ランキング、2026年6月30日基準でも2位に入り、視聴率と話題性の両面で強さを見せている。
作品はチェソン・グループの後継争いというメインストーリーを中心に展開される。その一方で、カン・ヨンホ、演じるのはソン・ヒョンジュを軸にした感情線と人間関係の変化が、物語のもう一つの柱として機能している。この関係性の積み重ねが、ドラマ全体への没入度を高める要素になっている。
とりわけ、不慮の事故の後、青年ファン・ジュンヒョン、演じるのはイ・ジュニョンの身体に宿ることになった会長カン・ヨンホは、家族内部の裏切りや対立にさらされながらも、妻チョ・ソンヒ、演じるのはユン・ユソンへの信頼と愛情を保ち続ける人物として描かれている。その姿は物語の感情的な中心軸を形成しており、末娘カン・バングル、演じるのはイ・ジュミョンを媒介に、チョ・ソンヒとの関係を少しずつ回復していく過程も描かれている。日常のささやかな場面の中にも、二人の間に残る切ない情感がにじむ。
戦略企画室専務イ・サンジェ、演じるのはキム・ジョンテとの関係も、主要な見どころの一つに挙げられる。イ・サンジェは、会長の外見が変わった後も変わらぬ忠誠を保ち、会長だけを見つめる人物としての側面をさらに強めている。二人の間に築かれた相互信頼の構造はブロマンスの叙事へと広がり、財閥家の緊張感が続く物語の中で、その空気をやわらげる役割を果たしている。
また、過去の人事措置をめぐって葛藤を経験したパク・ボンギ、演じるのはイ・ソンウクも、会長に対する誤解と忠誠の間で入り混じった感情を見せ、別の人間関係の軸を形作っている。彼は自分を会長の末息子だと信じて行動する過程で、次第に強い結びつきをあらわにしており、その流れはドラマに愉快な要素を加えている。
このように『新入社員カン会長』は、権力闘争を中心にした叙事に加え、人物同士の関係の変化と感情線を交差させることで、複合的なドラマ構造を完成させているとの評価を受けている。作品は来る4日と5日に、それぞれ第11話と最終回の放送を控えている。