イ・ヨン、IUの秘書からプロレスラーへ変身―映画『慶州紀行』で10kg増量
俳優のイ・ヨンが映画『慶州紀行』の役作りのため10kgの増量を敢行。IUの秘書役から、激しいアクションをこなすプロレスラーへと劇的な変身を遂げた。
俳優のイ・ヨンが映画『慶州紀行』の役作りのため、体重を約10kg増やし、キャラクターの外見を根本から作り上げた。最近までIUと共演したドラマで冷静な秘書を演じていた彼女が、本作では荒々しく本能的なプロレスラーへと変身し、ジャンルの違いを感じさせる鮮烈なコントラストを予感させている。

25日に放送されたKBS Cool FM『ポール・キムの歌謡広場』には、映画『慶州紀行』の主演を務めるパク・ソダムとイ・ヨンが出演し、作品やキャラクターについて語った。
『慶州紀行』は、末娘のギョンジュを失った母と3人の娘が、長い年月を経て特別な旅に出ることで巻き起こる家族復讐劇だ。パク・ソダムは次女のユン・ヨンジュ役を、イ・ヨンは三女のユン・ドンジュ役を演じている。
イ・ヨンが演じるユン・ドンジュは、姉のヨンジュとは対照的に、考えるよりも先に体が動くタイプだ。プロレスラーという異色の職業を持つキャラクターであり、劇中のアクションも一般的な格闘技とは一線を画す。イ・ヨンは撮影に先立ち、プロレス特有の動作や技術を習得することで、キャラクターの身体性を準備したと説明した。
最も顕著な変化は体格だ。イ・ヨンはキャラクターの説得力を高めるため、撮影前に体重を約10kg増量したことを明かした。現在の姿と映画撮影時の顔が判別できないほど、外見そのものを大きく変化させたという。
俳優にとって体重の変化は、単なる外見の調整を超え、キャラクターの「身体言語」を構築する手段でもある。特にプロレスラーという設定は、筋力や体格、動きの質感が人物の性格に直結する。そのため、イ・ヨンの増量はメイクや衣装だけでは実現し得ない、キャラクターの物理的な特性を確保するための必然的な選択であったといえる。
こうした変身は、イ・ヨンの近年のフィルモグラフィーと比較するとより鮮明に浮かび上がる。
イ・ヨンは、今年5月に終演したMBCドラマ『21世紀大君夫人』において、IUが演じたソン・ヒジュの首席秘書、ド・ヘジョン役を演じた。当時は冷静かつ節度ある態度で業務を遂行する秘書のイメージを確立していたが、『慶州紀行』では判断よりも行動が先走り、肉体的な衝突も厭わない人物として、全く異なる一面を見せている。
結局、イ・ヨンが今作で選んだ変化は、単に「秘書からプロレスラーへ」という職業の転換を意味するだけではない。人物の性格や生き方を、体の大きさや動き、アクションのリズムへと拡張し、キャラクターを視覚的に説得しようとするアプローチなのだ。
『慶州紀行』は、末娘を巡る悲劇を経て復讐の旅に出る母娘の道のりを軸に、家族という共同体に蓄積された喪失と怒りを描く。パク・ソダムをはじめとする俳優たちがそれぞれ異なるアプローチで家族の感情を具現化する中で、体重の変化を通じてユン・ドンジュの身体的個性を構築したイ・ヨンの演技が、作品の中でどのような存在感を放つのか注目が集まっている。
