BLACKPINK ジェニー、ローラパルジャ・シカゴで歴史的快挙もソロとしての課題浮き彫りに
BLACKPINKのジェニーが米大型フェス「ローラパルジャ・シカゴ」でK-POP女性ソロ初のヘッドライナーに。圧倒的な存在感を見せる一方、ソロとしての課題も浮き彫りに。
BLACKPINKのジェニーが、K-POPの女性ソロアーティストとして初めて、米国の大型音楽フェスティバル「ローラパルジャ・シカゴ(Lollapalooza Chicago)」のヘッドライナーを務めた。しかし、歴史的な記録を打ち立てた瞬間、同時に厳しい評価も突きつけられた。

世界的な舞台のただ中に一人で立ったジェニーに対し、現地メディアや一部の観客からは「BLACKPINKの完全体だった時とは異なるプレッシャーがあった」と、ソロアーティストとしての課題を指摘する声が上がった。一方で、ファンたちは「新しい時代を切り拓いた象徴的な瞬間」として熱い声援を送った。
米シカゴ地域のメディア「シカゴ・サンタイムズ」は1日(現地時間)、ジェニーのローラパルジャ公演レビューにおいて、「BLACKPINKの完全体としてのステージとは異なり、一人では巨大なフェスティバルのステージを掌握するのに苦戦を見せた」と評価した。
ジェニーはこの日、米国イリノイ州シカゴのグランド・パークで開催されたローラパルジャ・シカゴのメインステージ「Bud Light」のクロージング・ヘッドライナーとして登場した。
これは単なる個人公演以上の意味を持つ。ローラパルジャは1991年に始まった北米を代表する音楽フェスティバルであり、世界的なアーティストたちが経由してきたグローバル音楽界の象徴的な舞台だ。K-POPの女性ソロ歌手がヘッドライナーとして公演を行ったのは、ジェニーが初めてである。
記録だけを見れば、歴史的な瞬間であった。
しかし、巨大なステージの上で「BLACKPINKのジェニー」ではなく「ソロアーティストとしてのジェニー」として評価されなければならなかったため、反応は分かれた。
■「代表曲ではヘッドライナーである理由を証明した」…輝いたジェニーの存在感
現地メディアは、ジェニーのすべてのステージを否定的に捉えていたわけではない。
特に「Mantra」、「Extra L」、「like JENNIE」などの代表曲のステージでは、ヘッドライナーに選ばれた理由を示したと評価した。
強烈なパフォーマンスと華やかな演出、そしてジェニー特有のカリスマ性が結びつき、公演の後半には確かな存在感を放ったという分析だ。
実際にジェニーは、ファッション、パフォーマンス、ステージ掌握力の側面において、依然としてグローバルなトップクラスのアーティストとしての面持ちを見せた。
BLACKPINKの活動を通じて築き上げたスター性と大衆的な影響力は、ソロステージにおいても強力な武器となった。
■しかし、序盤のステージは「装置がジェニーを圧倒した」との指摘も
問題は公演の序盤にあった。
シカゴ・サンタイムズは「多くのダンサーと巨大なステージ装置が、かえってジェニーを圧倒してしまった」と指摘した。
巨大なフェスティバルのステージでは、単に華やかな演出だけで観客を惹きつけることは難しい。アーティスト個人のエネルギーとライブ能力、すなわち「一人で空間を支配する力」が必要とされるのだ。
メディアは音響バランスの問題についても言及した。一部の区間でボーカルが鮮明に伝わらず、現場のサウンドとパフォーマンスが完璧に調和できていなかったという評価だった。
特にケビン・パーカーと共に披露した「Dracula」のステージについては、より強い表現が使われた。
現場のボーカルと録音された音源が自然に融合せず、「華やかに包装されたカラオケのように聞こえた」と酷評したのである。
■未発表曲中心の構成も惜しまれる点として
公演の構成も論争の対象となった。
ジェニーはこの日、「Heaven」、「Rock It Down」、「Sweet Tooth」など、まだ大衆には馴染みの薄い楽曲を披露した。
新しい音楽を紹介するという点では意味があったが、フェスティバルのヘッドライナーのステージでは、観客全員が一緒に歌える代表曲の力が重要となる。
現地メディアは「前方のファンは熱狂したが、一般の観客の集中力は落ち、一部の観客は会場を後にした」と伝えた。
また、同じ時間帯にグラミー賞新人賞を受賞したオリヴィア・ディーンの公演と時間が重なった点や、ソロ曲の数が十分でない中で未発表曲の比重が高かったことも、惜しい要素として挙げられた。
■ライブ論争…しかし現場の反応は違った
オンラインでは、ライブパフォーマンスを巡る論争も続いた。
一部の視聴者は生中継を通じて「伴奏の音源が強すぎた」「ジェニーの実際の声と音源が区別できた」「ライブ区間の安定感が不足していた」と評価した。
特に、▲強いバックトラックへの依存 ▲ライブの不安定さ ▲体力とエネルギーの問題 ▲公演中の観客の移動などが繰り返し言及された。
しかし、反対意見も多かった。
現場の観客やファンたちは「雨と泥の中でも待った価値があった」「ステージ演出とジェニーの雰囲気は圧倒的だった」「生中継よりも実際の現場で聞いた声の方がずっと良かった」という反応を見せた。
結局、今回のステージは一つの問いを残した。
「世界的なスターであるジェニーは、ソロのヘッドライナーとしても完成型なのか」という問いだ。
■歴史的な第一歩、同時に新たな課題を残したステージ
ジェニーのローラパルジャでのステージは、成功か失敗かという単純な二分法で評価することが難しい公演だった。
彼女は間違いなく、K-POP女性ソロとして初の記録を打ち立て、世界最大級の音楽フェスティバルの最高峰にその名を刻んだ。
しかし、BLACKPINKという巨大なブランドと共にいる時とは異なり、ソロアーティストにはまた別の能力が要求される。
ステージ装置ではなく、自身の声とエネルギーで数万人の観客を説得する力。
華やかさを超え、音楽的な内功によって空間を支配する力。
ジェニーは今回の公演を通じて、世界の舞台への扉を開いた。同時に、その扉を完全に自分のものにするために乗り越えなければならない次の課題も確認した。
歴史はすでに始まった。今残されているのは、「BLACKPINKのジェニー」ではなく「ソロのジェニー」だけの新しい物語を作っていくことである。