金昭映、10年続いたクッキー事業を終了「売れるほど赤字だった」
アナウンサー出身の金昭映が、約10年間続けてきたクッキー事業の終了を発表。製品の満足度は高かったものの、売れるほど赤字が膨らむ構造的な限界を明かしました。
アナウンサー出身の放送人、金昭映が約10年間にわたる事業の歩みの中で、クッキー事業を整理することに決めた。製品に対する消費者の満足度は高かったものの、販売量が増えるほど赤字が拡大するという構造的な限界を克服できなかったというのが金の説明だ。自ら事業に飛び込み、多様な試みを続けてきた彼女が、自身の判断を振り返りながら事業構造の重要性を語り、注目を集めている。

金は去る26日、自身のSNSを通じて菓子事業を廃業するというニュースを伝えた。
その後、あるフォロワーが「クッキーを受け取った瞬間、その重さに驚き、味にも驚きました…廃業の知らせを聞いてとても残念です」と惜しむ声を上げたところ、金は自身の事業のあり方を振り返った。
彼女は「今考えてみると、私は慎重なふりをしていますが、よく知らないまま勢いでやってしまうスタイルのようです」とし、「10年間の事業を振り返ると、事業構造を少しでも理解していれば、クッキー事業はできなかったでしょう」と語った。
クッキー事業を畳むことになった決定的な理由は収益構造だった。別のフォロワーが過去の購入履歴を公開し、製品への愛着を示した際、金は「たくさん売れても赤字だった」と明かした。
食品事業は一般的な商品販売とは異なり、原材料費だけでなく、製造・包装・物流・人件費、そして流通過程で発生する各種費用が複合的に作用する。特に手作りやプレミアム製品の場合、品質を維持するための原材料や生産人員への投資が、販売量の増加と同じ速さで増大する可能性がある。
金もまた、消費者に提供する製品の品質を下げるのではなく、人員や材料などに継続的に投資してきたものと思われる。結果として、製品に対する満足度と販売量が、必ずしも事業の収益性に結びつかなかったわけだ。
金の今回の決断は、単なる小規模ブランドの廃業を超え、コンテンツクリエイターが自身の名前とファンダムを基盤に事業に乗り出す際に直面する現実的なジレンマを示す事例でもある。SNSを通じた直接的な顧客とのコミュニケーションや高いブランド忠誠度は事業の重要な資産であるが、それが製造業のコスト構造やキャッシュフローまで解決してくれるわけではないからだ。
金は2012年にMBCのアナウンサーとして入社し、放送人として活動した後、2017年に退社した。その後、読書とライフスタイルを融合させた事業を開始し、コンテンツ制作と事業を並行してきた。
2017年には放送人のオ・サンジンと結婚し、2019年に長女を授かった。今年4月には次男を出産し、二児の親となった。結婚と出産の後も、事業と放送活動を並行しながら、自分自身のブランド領域を拡張してきた。
これまで金は、本やライフスタイル製品をはじめとする多様な事業に挑戦し、単なる放送人からコンテンツ基盤の事業家へと活動領域を広げてきた。特に、自身の好みや経験を商品やコンテンツに融合させる方法でブランドを構築してきたという点で、一般的な芸能人の事業とは異なる歩みを見せてきた。
果敢な事業拡大は外部投資にもつながった。金は過去、有名な投資会社から70億ウォン規模の投資を受けることになったと明かし、話題を集めたことがある。これは個人の知名度だけで事業を拡張する段階を脱し、企業規模の成長を模索していることを示す事例として評価された。
しかし、事業規模が大きくなるほど、売上と利益の差を冷静に見極めなければならないという点も、今回のクッキー事業を通じて明らかになった。売上高が増加したとしても、原価率や人件費、物流費などの固定費・変動費がそれを上回れば、事業は外形的な成長とは無関係に赤字を記録し得る。
金もまた、今回の廃業を単なる失敗として飾ることはしなかった。むしろ「よく知らないまま勢いでやってしまうスタイル」という自身の傾向を率直に認め、過去10年間の事業経験を一つの学習過程として受け入れる姿を見せた。
クッキー事業は結局幕を閉じることになったが、事業そのものを諦めたわけではない。金がこれまで蓄積してきたブランド運営の経験や消費者とのコミュニケーション能力、コンテンツ制作能力が、今後どのような新しい事業へとつながるのかにも関心が集まっている。
売上が多いからといって、必ずしも良い事業とは限らない。金の今回の告白は、消費者が実感する「よく売れる製品」と、事業者が実際に手に取る「利益」の間に、相当な隔たりが存在するという事実を改めて示している。10年間にわたり様々な事業に挑戦してきた金にとって、今回の廃業は終わりというよりも、次の選択のための冷静な事業的決算に近い。