i-dle ソヨン、初のソロアルバムで「退職」をテーマにカムバック。キアン84もナレーションで参戦
i-dleのソヨンが初のソロフルアルバム『最高の人生』をリリース。タイトル曲「I'm Quitting My Job」にはキアン84が参加。社会の枠組みから脱却する「退職」をテーマにした、彼女の音楽的挑戦が始まる。
グループi-dleのソヨンが、会社員なら誰もが一度は抱いたことがあるであろう「退職」という題材を前面に押し出した、初のソロ・フルアルバムで帰ってくる。自身の名を冠したアルバムの全楽曲制作に直接参加したソヨンは、社会生活の哀歓を愉快にひねったタイトル曲を筆頭に、i-dleの活動とはまた異なる音楽的カラーを見せる見通しだ。

所属事務所のCUBEエンターテインメントは27日、i-dleの公式SNSを通じて、ソヨンのソロ1stフルアルバム『最高の人生』のトラックリストを公開した。
今回のトラックリストは一般的なアルバムの形式を脱し、2000年代の感性を彷彿とさせるレトロなCRTモニター画面の中の辞職書様式を採用している。デジタル時代にあえてアナログ的な視覚文法を活用することで、アルバムの核心的なキーワードである「退職」と「新しい人生」を直感的に示した形だ。
特に辞職書には「これ以上先延ばしにできない『最高の人生』を始めるために、辞職したい」という文言が記されている。会社員の現実的な言葉である「辞職」に、人生の方向性を転換するという意味を組み合わせることで、単に会社を辞める行為を超え、慣れ親しんだ枠組みから脱却して自らの人生を自ら選択するという宣言のように読み取れる。
全8曲で構成されたアルバムのタイトル曲は「I'm Quitting My Job (Narr. キアン84)」だ。ウェブトゥーン作家であり放送員としても活動しているキアン84がナレーションに参加し、楽曲の独特な雰囲気を倍増させている。
特にキアン84は、現実の会社生活や社会的関係から生じる疲労を、特有の直球かつ諧謔的な語り口で解き明かすキャラクターを築いてきただけに、「退職」を題材としたソヨンの音楽とどのような形で結びついたのかに注目が集まる。単なるフィーチャリングを超え、ナレーションという形で参加した点も、楽曲の叙事的な性格を強調している。
アルバムには、すでにステージを通じて公開され、ファンの期待を集めていた楽曲も含まれている。i-dleのワールドツアーでいち早く披露された「icebluerabbit」をはじめ、各種フェスティバルやミュージックビデオを通じて存在感を示した強烈なEDMトラック「STAR」が収録される。
ここに、愉快な歌詞と中毒性のあるメロディを掲げた「I Hate Vegetables Song」、ポップスの象徴的な楽曲の一つであるマドンナの「Like A Virgin」をサンプリングして新しい感覚で再解釈した「Amigo (Feat. ミンス)」もアルバムの一翼を担う。
このほかにも、「Bankroll」、「ただ愛せばいいじゃない」、「ロマンを送る」などが収録され、特定のジャンルに限定されないソヨンの音楽的スペクトラムを示す予定だ。
何より今回のアルバムで注目すべき点は、ソヨンが全楽曲の制作に直接参加したことだ。i-dleのリーダーであり主要プロデューサーとしてグループの音楽的色彩を作る核心的な役割を担ってきたソヨンは、初のソロ・フルアルバムにおいても作詞・作曲をはじめとする全般的な制作過程に携わり、自身の音楽的主観を前面に押し出した。
ソヨンはi-dleの活動を通じて、単なるパフォーマーを超え、自らの音楽を直接設計するプロデューサー型のアーティストとしての地位を築いてきた。「LATATA」をはじめ、「TOMBOY」、「Nxde」、「Queencard」など、グループの代表曲の制作過程で音楽的な方向性を提示し、チーム独自の思想を形成する上で重要な役割を果たしてきた。
したがって『最高の人生』は、グループの成功後に発表される単なるソロプロジェクトというよりは、ソヨンというクリエイターの個性と世界観をより直接的に確認できる成果物であるという点で意味がある。
特に「退職」という題材の選択も興味深い。K-POPにおいて別れや愛、自己愛を題材にするケースは多いが、「職を辞する行為」をアルバムの核心的な物語として引き出す手法は相対的に異例だ。ソヨンはこれを重苦しく扱うのではなく、辞職書という馴染みのある事物を音楽的なコンセプトへと転換することで、大衆が容易に自身の経験を投影できるようにした。
「退職」は会社員にとって単なるキャリアの中断を意味しない。経済的な安定や社会的地位、人間関係、未来への不安が複合的に絡み合った選択だ。ソヨンはこのような現実的な題材を、特有の直感的で機知に富んだ言葉で解き明かすことで、音楽を通じた一種の解放の物語を構築するものと見られる。
ここにキアン84の参加が加わることで、アルバムの持つ大衆的な親しみやすさも一層高まった。音楽と放送を横断しながら独特の世界観を築いてきたキアン84がソヨンの「退職」の物語に声を添えることで、タイトル曲は音源そのものだけでなく、二人の異色な組み合わせも話題の要素となる見通しだ。
ソヨンが今回のアルバムを通じて伝えようとするメッセージは、結局のところ「最高の人生」のために慣れ親しんだ生き方から脱却する選択へと帰結する。辞職書に込められた文言のように、これ以上先延ばしにできない自らの人生のために、果敢に新しい道を選択するという意味だ。
これまでi-dleの音楽を通じて強烈な自己叙事と社会的メッセージを同時に示してきたソヨンが、今回は「退職」という普遍的な経験をどのような音楽的言語で変奏するのかに注目が集まっている。特にEDMからポップ・サンプリング、ナレーションを活用したトラックまで、ジャンル的な構成も多彩であり、ソロアーティストとしてのソヨンの拡張された能力を確認できることが期待される。
ソヨンの初のソロ・フルアルバム『最高の人生』は、来る9月7日午後6時に各種音源プラットフォームを通じて発売される。