イル、自粛中にデビュー21周年を報告―飲酒運転事件を経て本格復帰へ
飲酒運転と運転者偽装事件で活動を中断していた歌手のイルが、約4年ぶりの復帰を経てデビュー21周年を迎えました。SNSに綴った「申し訳なさ」と「感謝」の言葉に注目が集まっています。
歌手のイルがデビュー21周年を迎えた。華やかな祝福よりも先に口にした言葉は「感謝」と「申し訳なさ」だった。飲酒運転および運転者のすり替え事件により活動を中断していた彼が、約4年ぶりに放送舞台に復帰した直後に迎えたデビュー記念日ということもあり、その短いコメントはより重く受け止められている。

イルは去る7日、自身のSNSに「2026年9月7日、早くもデビュー21周年ですね。時間が経つのは本当に早いです」とし、「年齢を重ねるほど申し訳ない気持ちばかりが大きくなります」と綴った。続けて「最後まで応援し、励ましてくださる多くの方々に、ただ感謝するばかりです」とし、今後はより一層努力してその愛に応えていくと明らかにした。
21周年という数字だけを見れば、イルの芸能界でのキャリアは決して短いものではない。2005年に「イル」という名前で歌謡界にデビューした彼は、「黒いメガネ」、「白い雪」などを通じて2000年代中後半のバラード市場で自身の地位を築いた。特にインドネシアでも韓流歌手として相当な知名度を確保し、国内活動に留まらないキャリアを積んできた。
その後、歌手に留まらず俳優としても領域を広げた。音楽と演技を行き来しながら活動の幅を広げていた彼にとって、2022年に発生した飲酒運転事件は、事実上のキャリアにおける重大な断絶点となった。
イルは2022年9月、飲酒状態で運転した後に同乗者が運転したように装った容疑などで裁判にかけられた。同年12月には、飲酒状態であった知人に自身の車両を運転させた容疑も追加された。ソウル西部地裁は2023年6月、犯人逃避幇助と飲酒運転幇助、道路交通法上の飲酒運転および速度超過などの容疑で、懲役6ヶ月に執行猶予1年、および罰金10万ウォンを言い渡した。
当時、イルは法廷を後にする際、「良くない事柄で多くの方々に心配をおかけして申し訳ありません」とし、「常識外れな行動はせず、最善を尽くして生きていきます」と語った。控訴審でも執行猶予の判断は維持され、弁護側は初犯である点と犯罪を認めて反省している点、重度の認知症を患っている母親を介護している事情を寛大な処分の理由として訴えた。
その後、イルは長い自粛の時間を過ごした。大衆の視線から消えた期間は、単なる活動の空白ではなく、自身が築いてきた20年近いキャリアを改めて見つめ直さなければならない時間でもあった。過去の人気と現在の評価の間には、法的処罰だけで終わらない社会的責任という隔たりが存在するからだ。
彼が再び舞台に立ったのは、去る7月のTV朝鮮「Joseon-ui Sarangkkun」5周年特番「Lovers of Chosun」であった。約4年ぶりの放送復帰だった。
イルは舞台に上がり歌う前に、観客に向かって90度腰を折った。長い空白を経て再びマイクを握った彼の最初の動作は、華やかな復帰宣言ではなく、謝罪と挨拶に近いものだった。
放送後も彼は「久しぶりに舞台に立っただけに、慎重でとても緊張するステージでした」と打ち明けた。特に、認知症を患っている母親に画面の中の自分の姿を再び見せることができた点に、意味と感謝を感じたと明かした。
当時の放送で、イルは両親に対する申し訳なさも率直に露わにした。母親の闘病と父親の老いを見守りながら感じた感情を語り、母親に「申し訳ない、そして愛している」という言葉を伝えたいと述べた。過去の自身の行動を振り返る過程で、家族に対する罪悪感も共に表出した形だ。
復帰後も彼の歩みは依然として慎重である。最近では、膝の半月板が断裂した状態でも5kmを超える距離を走った事実を公開し、「私を止めることはできない」とも記した。身体的な負傷を抱えながら運動を続ける姿だが、これを無理な自己管理の美談として消費するよりも、現在の自身の人生を再び構築しようとする過程として見る方が適切だろう。
イルが21周年を迎えて残した「申し訳ない気持ちばかりが大きくなる」という文章は、それゆえに単なるファンへの挨拶ではない。2005年のデビュー当時、「テジンアの息子」という背景を超えて自身の名前で成功を収めた歌手が、一瞬の過ちで大衆の信頼を失い、再び舞台の前に立つまで経験した時間を凝縮した表現に近い。
芸能人の復帰には、常に二つの時間が共存する。当事者が活動を再開したいと願う時間と、大衆が再び受け入れる準備をする時間だ。イルにとって21周年は、過去の栄光を再び呼び戻す記念日というよりは、その二つの時間の隔たりを少しずつ縮めていかなければならない新しい出発点に近いように見える。
結局、復帰後の評価は言葉よりも今後の行動にかかっている。イルが「もっと一生懸命努力して、その愛に応えていく」と明かしただけに、21周年という数字が過去のキャリアを記念する里程標を超え、信頼を再び築いていく出発点となり得るか、関心が集まっている。