ソン・ガン、17歳の孤独な天才ピアニストに。新ドラマ『フォーハンズ』で葛藤を描く
俳優ソン・ガンが、才能ゆえに孤立する17歳の天才ピアニストを演じる。tvNの新ドラマ『フォーハンズ』では、華やかな実績と孤独な学校生活の対比が描かれる。
俳優ソン・ガンが、17歳の天才ピアニストに変身する。国内外のコンクールを席巻し、芸術界の期待を一身に集めるエリート学生だが、実際の学校では同年代の鋭い視線と露骨な牽制に耐えなければならない人物だ。華やかな才能と孤独な学校生活という極端な対比が、『フォーハンズ』の序盤の緊張感を形成する見通しだ。

29日午後9時10分に初放送されるtvNの新土日ドラマ『フォーハンズ』では、韓国芸術高校の代表的な期待株とされる学生ピアニスト、カン・ビオ(ソン・ガン)の二面性のある学校生活が公開される。
カン・ビオは芸術家一家に育ち、幼い頃からピアノに並外れた才能を見せてきた人物だ。わずか17歳という年齢でありながら、各種コンクールで頭角を現し、国内外の音楽界が注目する次世代ピアニストへと成長した。学校もまた、彼を韓国芸術高校を代表する人材として評価し、全面的な支援を惜しまない。
しかし、「天才」というタイトルが学校内で必ずしも祝福として作用するわけではない。公開されたスチルでは、カン・ビオが食堂で一人で食事をする姿が捉えられた。広い空間に一人で座っている彼は、自分を訪ねてきてあざ笑う学生たちに直面しても、大きく反応することはない。
むしろ、感情を容易に表に出さない無表情に近い態度が目を引く。繰り返されるいじめや牽制に、ある程度慣れてしまったかのような様子だ。音楽的な成就が高いほど、同年代の集団から異質な存在として扱われかねないという逆説が、カン・ビオの学校生活を通じて明らかになる部分だ。
特に、ソン・ガンが描き出すカン・ビオの外的なイメージと、人物の境遇が作り出すギャップも興味深い。大衆に馴染み深いソン・ガンの洗練された外見とスター性が、劇中ではむしろ同年代の学生たちの嫉妬と反感を刺激する要素として活用される。いわゆる「詐欺キャラクター」に近い外見と才能を備えているが、実際の教室の中では、そのせいで孤立してしまうのだ。
カン・ビオを巡る葛藤が、単なる学園物の競争構図だけで終わるのかも注目される。芸術高校という空間は、一般的な学校よりも競争の基準が明確だ。成績だけでなく、コンクールの受賞歴、演奏技術、教授や審査員の評価など、客観化された指標が学生たちの階級を決定する。才能が社会的な資産となる空間において、優れた学生に対する憧れと嫉妬が同時に発生せざるを得ない構造だ。
カン・ビオの傍らには、幼馴染のホン・ジェイン(チャン・ギュリ)がいる。同じ学校に通うホン・ジェインはヴィオラを専攻する学生で、カン・ビオにとっては学校内で稀に心を開ける人物だ。
公開されたシーンでは、ホン・ジェインがヴィオラを背負って食堂へ駆け寄り、カン・ビオに絡む学生たちに立ち向かう。カン・ビオに向けられる友人たちの攻撃を見守るだけでなく、自ら体を動かして遮る姿から、二人の長い関係性がうかがえる。
ホン・ジェインの存在は、カン・ビオにとって単なる「友達」以上の意味を持つ可能性が高い。すべてをピアノの実力で評価されるカン・ビオにとって、ホン・ジェインは成就や競争とは無関係に彼を見つめる人物だからだ。天才ピアニストという社会的なイメージではなく、一人の友人としてカン・ビオに接するという点で、二人の関係は劇の情緒的なバランスを保つ役割を果たす見通しだ。
『フォーハンズ』が興味深い点も、このように音楽的な才能を巡る競争を、人間関係の問題へと拡張している点にある。優れた才能を持つということは、より多くの機会を得ることを意味するが、同時に周囲からの絶え間ない比較と評価を甘受しなければならないという意味でもある。
カン・ビオにとってピアノは、幼い頃から自分を証明してきた最も強力な手段だが、学校ではその才能がかえって孤立の原因となる。この矛盾が、今後カン・ビオが音楽に向き合う方法や、他者と関係を結ぶ方法にどのような変化をもたらすのかに注目が集まる。
先に公開されたストーリーでは、カン・ビオは7年ぶりに、過去のピアノのライバルであったチェ・ジョンヨ(イ・ジュニョン)と再会することになる。音楽から遠ざかった人生を歩んできたチェ・ジョンヨが再びピアノの前に座ることで、二人の過去と現在が衝突し、異なる環境で成長した二人が音楽を通じて再び繋がる過程が、本格的な物語の軸として位置づけられる。
結局、『フォーハンズ』において重要なのは、誰がより優れたピアニストかということだけではない。一人の才能が競争と嫉妬を生み、同時に誰かと繋がる媒介となるという逆説を、どのように解き明かすかが鍵となる。カン・ビオが学校内で経験する孤立と、チェ・ジョンヨとの再会がどのような音楽的・感情的な変奏を生み出すのか、ソン・ガンの新たな演技変身とともに関心が集中している。