7歳で父を亡くしたイ・スヨンを支えた祖父母「稼いだお金は1ウォンも手をつけていない」
トロット歌手イ・スヨンの歩みを支え続けた祖父母の献身的な愛が明かされる。7歳で父を亡くした孫娘の収入をすべて貯金し、1ウォンも使わずに守り抜く家族の絆に感動が集まっている。
トロット歌手イ・スヨンに向けられた祖父母の深い愛が、視聴者の心を揺さぶった。幼い頃に父親を亡くした孫娘が夢に向かって進めるよう、黙々と支えとなってきた家族の物語が公開され、単なる成功物語を超えた濃密な家族愛が伝えられた。

去る7月30日に放送されたKBS 2TVのバラエティ番組『Stars' Top Recipe at Fun-Staurant』332回では、イ・スヨンが歌手のチャン・ミンホから教わった料理で、祖母に特別な食事をプレゼントする姿が公開された。
この日、イ・スヨンはチャン・ミンホと共に心を込めて作った料理を手に祖母を訪ねた。孫娘が自ら用意した料理を味わっていた祖母は、自然とイ・スヨンが歌手の道を歩むことになった特別な事情を切り出した。
「どうしてスヨンを歌手にさせることになったのか」という質問に、祖母はしばし躊躇した。
「話してもいい?」と孫娘の顔色を伺った後、慎重に口にした言葉は「スヨンのパパが死んで…」だった。
イ・スヨンが父親を送り出した年齢は、わずか7歳だった。
あまりに幼い年齢に直面した別れだったため、父親に対する記憶は多くはなかった。イ・スヨンは「いたずらっ子だったことは覚えている。私もいたずらっ子なので、その部分が似ていると言われる」と、かすかではあるが温かい記憶を伝えた。
祖母はそんな孫娘を見つめながら、世を去った息子の姿を思い出した。
「明るくて、寝ている姿もそっくりだ。普段の歩き方や、ハハハと笑う姿も息子に似ている」と語った祖母は、ついに目頭を熱くした。
特に、息子を失った悲しみは容易には消えなかった。
祖母は「息子は情が深くて、娘のようだった。お母さんが『あ』と言えば『え』と答えるような子だった」とし、「おじいちゃんが寂しがるかもしれないけれど、私は息子により頼っていた」と告白した。
続けて「人々は忘れるようにと言うけれど、どうして埋められるだろうか」とし、「まだ癒えていない。2年間、うつ病と対人恐怖症まで経験した」と打ち明けた。
息子を失った悲しみと同時に、幼い孫娘を責任持たなければならなかった時間は、祖母にとって耐え難い現実だった。
「私がこんなに辛いのに、スヨンをどうケアしていけばいいのか心配した」という言葉には、一人の子供を守り抜かなければならなかった保護者の切実さが込められていた。
しかし、その時、祖母を再び笑顔にしたのは幼い孫娘のイ・スヨンだった。
祖母は「スヨンは家の中の笑いのVirusだった」とし、「パパが去った後、スヨンが私を慰めてくれたけれど、当時はその気持ちを知らなかった」と語った。
続けて、特別な記憶を思い出した。
「ある時、私が洗濯をしていたら、スヨンが『船を出せ』と歌を歌った。私も思わず笑ってしまい、スヨンも一緒に笑った。その時、おじいちゃんが『一度ソウルに送ってみようか』と言ったんだ」。
その瞬間が、幼いイ・スヨンが歌手の夢に向かって進み出す出発点となった。
イ・スヨンは過去、チャン・ミンホが亡き父を恋しく思いながら作った楽曲『You Know My Name』を歌い、大きな話題を呼んだことがある。
この歌は、亡くなった家族への恋しさを込めた曲であり、イ・スヨンにとっては特別な意味があった。
祖母は「どうしてもその歌を聴くことができなかった」とし、「夜にこっそり流しておいて、3時間も泣いた。歌詞が心に突き刺さった」と語った。
孫娘が歌う歌の中に、去っていった息子の声と自身の痛みが重なったのだ。
しかし、イ・スヨンは幼いながらも祖母にとって頼りになる存在だった。
祖母は「私が感情に沈んでいると、スヨンが来て抱きしめてくれる」とし、「『大丈夫だよ』と言ってくれる」と伝えた。
続けて「ある意味では、スヨンと私が入れ替わった。スヨンが私より大人びている時が多い」とし、「スヨンを見ながら一日を耐え、一日が1年になり、1年が3年になる中で耐え抜いている」と語った。
祖父母の愛は、現実的な部分でも表れていた。
チャン・ミンホが「スヨンが活動して稼ぐ収入はどう管理しているのか」と尋ねると、祖母は意外な答えを出した。
「収入はすべて貯金している。どこからいくら入ってきたか、すべて書き留めている。スヨンが自分で金銭管理ができるようになるまで、一銭でも貯めてあげようと思っている」。
チャン・ミンホは「スヨンが稼いだお金は、たったの1ウォンも手をつけていないということだ」と感嘆した。
イ・スヨンも「私は大丈夫だから、お願いだから使いなさいと言っても、おじいちゃんが叱るんです。『ダメだ』とおっしゃるんです」と話した。
祖母は「スヨンがもっとお金を稼いだら、かつらをプレゼントすることにしている」と笑みを見せたが、その中には孫娘に負担をかけたくないという深い愛が込められていた。
7歳という幼い年齢で父を失い、家族の痛みの中で成長したイ・スヨン。しかし、彼女には悲しみだけがあったわけではない。自分のためにすべてを捧げた祖父母の献身と愛があった。
イ・スヨンの物語は、トロットスターの成長記ではなく、一人の子供が家族の愛の中でどのように傷を乗り越え、夢に向かって歩いてきたかを示す温かい家族ドラマであった。