イ・ソンミン、父の公務員勧誘を断り夢を継続、収入は10倍に
コメディアンのイ・ソンミンが『ユクイズオンザブロック』に出演。30歳での失職や家族からの公務員勧誘を乗り越え、デビュー10年で迎えた全盛期の裏側を語りました。
コメディアンのイ・ソンミンが、30歳で突如として職を失った無名時代を乗り越え、デビュー10年で全盛期を迎えた過程を明かした。家族からの現実的なアドバイスにもかかわらず、コメディを諦めなかった執念が、最終的に人生の大逆転を生み出した。

12日に放送されたtvN『ユクイズオンザブロック』には、SBS公認コメディアン出身のイ・ソンミンが出演し、長い無名生活と成功後の人生を率直に語った。
イ・ソンミンは2016年、SBS公認コメディアン試験に次席で合格し、放送界への第一歩を踏み出した。しかし、その喜びは長くは続かなかった。デビュー1年で『Laughing Search』が廃止されることになり、突然職を失ったのだ。
彼は当時を振り返り、「30歳で突然、職のない人間になってしまった。最後の収録が終わった後、わっと泣いた」と語った。
問題は単なる失職ではなかった。コメディアンとして、これから何をすべきかさえ見えない暗澹たる瞬間だった。周囲からは安定した道を勧められた。教授は会社への就職を提案し、父親は故郷に戻って公務員試験の準備をするようにと言った。
しかし、イ・ソンミンは簡単に夢を諦めなかった。
「このまま終わらせるにはあまりにも惜しい。何かを見せてから去りたい」という思いで、再び耐え抜く道を選択した。
生活費を工面するために、宅配便の荷下ろし、新林洞の屋台のDJ、代行運転など、なりふけり構わず働いた。放送の舞台が消えた後も、コメディだけは手放さなかった。同期たちがYouTubeを通じて先に名前を売り、成功していく姿を見守りながらも、いつか自分の番が来るという信念を捨てなかった。
そうして耐え抜いた時間は、実に10年にも及んだ。
そしてついに状況が変わった。現在、イ・ソンミンはYouTubeの固定番組に約10本出演しており、9月までのスケジュールがぎっしりと詰まっているほど忙しい日々を送っている。
収入も過去とは比較にならないほど増えた。ユ・ジェソクが「大勢(トレンド)になり、収入が10倍になったと聞いた」と尋ねると、イ・ソンミンは「『Laughing Search』廃止直前の収入を基準にして10倍ほど」と答えた。
ただ、彼は「そう言うと、ものすごく稼いでいるように聞こえる」と笑い、長い間生活の苦しみを経験してきた人らしい現実的な反応を見せた。
成功後、最も先に変わったのは両親への接し方だった。彼は両親の家にマッサージチェアを用意し、父親の傘寿には中古のSUVをプレゼントしたと明かした。長い間自分を心配してくれた両親に対し、遅まきながら報いているのだ。
それでいて、自身の消費習慣は大きく変わっていないという。食べ物に残ったタレさえ惜しいという話が出ると、「皿洗いは『舌(ソル)』という字ではないか。そのまま皿を洗ってしまう」と冗談を飛ばし、笑いを誘った。
イ・ソンミンの話が特別な理由は、単なる「無名コメディアンの成功談」に留まらないからだ。一時は家族から公務員試験を勧められるほど現実的な壁にぶつかったが、彼は失敗を自身の経歴から消し去るのではなく、むしろその時間を耐え抜く力へと変えた。
30歳で訪れた失職は、彼の人生において終わりではなく、長い猶予期間だったのだ。他人が先に成功していく間も自分の番を待ち続け、その待ち続けた時間が10年を過ぎた後、ようやく結実として返ってきた。
結局、イ・ソンミンにとって今回の全盛期は、単に収入が10倍に増えた瞬間ではなく、「あの時諦めなくてよかった」という事実を自ら証明した時間に近い。