BTS、米公演でグラミーへメッセージ「彼らは僕らをよく知らない」
グラミー賞ボイコット表明後、初となる北米ツアーに登場したBTS。RMが「Born in Korea」と歌詞を変更し、自身のアイデンティティを強調するメッセージを放ち、ARMYから熱狂的な支持を集めた。
BTSがアメリカの真っ只中で、自分たちの声を再び示した。

グラミー賞のボイコットを宣言した後、初めて北米ツアーのステージに立ったBTSは、意味深かに変更した歌詞で信念を表現。グローバルなファン層であるARMYから熱狂的な支持を引き出した。
BTSは現地時間1〜2日、アメリカ・ニュージャージー州イースト・ラザフォードのメットライフ・スタジアムにて、「BTS WORLD TOUR ‘ARIRANG’」の北米公演を開催した。
両日間で約15万7,000人の観客が集まった今回の公演は、単なるコンサートを超え、K-POPを取り巻くグローバル音楽産業の変化と、BTSが歩んできた道を象徴するステージとして評価された。
特に今回のステージは、BTSが先月29日、メンバー全員が個人のSNSを通じてグラミー賞への不参加の意思を明らかにしてから、初めて行われた公式公演であるという点で、さらなる関心を集めた。
■RMが投げかけた一筋のメッセージ
この日、最も話題となった瞬間はRMの「MIC Drop」のステージだった。
RMは曲の後半のラップパートで、既存の歌詞を次のように変更して叫んだ。
「嫌う人は嫌い続け、僕たちは僕たちのやり方で楽しみながら生きていくんだ。僕たちは韓国で生まれたんだ。だから、彼らは僕らのことをよく知らないんだ。」
原曲では「Haters gon’ hate, Players gon’ play」というメッセージで、自分たちに向けられる批判や偏見を乗り越える態度を表現していたが、今回の公演では「Born in Korea」というフレーズを追加することで、自分たちの出発点とアイデンティティをより明確にした。
これは単なるパフォーマンスを超え、長い間、非英語圏のアーティストとしてグローバル音楽市場の中心に挑戦してきたBTSの経験が込められたメッセージとして解釈された。
韓国から出発した音楽が世界的な影響力を持つようになったが、依然として一部の視線の中では、言語や地域という境界が存在するという現実を、自分たちのやり方で表現したのだ。
■ARMYも呼応「BTSの選択を尊重する」
会場を訪れたファンたちは、RMの変化した歌詞に熱狂的な歓声で応えた。
会場の至る所ではBTSを支持する文言が書かれたプラカードが登場し、ファンたちは音楽を通じた差別なき評価と、アーティストの選択を尊重するというメッセージを送った。
BTSは以前、グラミー・ボイコットを知らせる際に「今年はグラミーに出品しないことに決めた」とし、「音楽が地域や言語で区分されるのではなく、音楽そのものとして聞こえ、愛されることを願う」と明らかにした。
これは、グラミーを主催するレコーディング・アカデミーが、次回の授賞式から「Best Asian Pop Music Performance」などの新しい部門を新設すると発表した後に下された決定である。
■グラミー側は「アジア音楽を照らすための拡張」との立場
BTSのボイコット宣言後、グラミー側も立場を表明した。
レコーディング・アカデミーのCEO、ハービー・メイソン・ジュニアは、アジア・ポップ部門の新設について「アジアで誕生するポップ・アートの深みと多様性、驚異的な成長を記念するためのものだ」とし、「特定の音楽を分離しようとするのではなく、より多くのアーティストに光を当てるための拡張である」と説明した。
しかし、BTSが投げかけた問題意識は、単に特定の授賞式への参加可否を超えている。
世界の音楽市場においてK-POPが占める影響力は大きくなったが、同時にグローバルな基準の中で、非英語圏の音楽がどのように評価されるべきかという論争も続いている。
■BTSが投げた問い「誰が誰を必要としているのか」
BTSの今回の行動は、自分たちの成功を誇示するものではなく、グローバル音楽産業の構造と視線に対する問いに近い。
これまでBTSは、韓国語の歌詞、韓国的なアイデンティティ、アジア出身という背景を弱点ではなく、自分たちだけの武器に変えて世界の舞台に立った。
メットライフ・スタジアムに響き渡った「Born in Korea」という叫びは、単なる一文ではなかった。
数多くの偏見と境界を越えて世界の頂点に立ったアーティストが、自分たちの出発点を肯定し、同時に、より広い音楽の世界を要求する宣言であった。
BTSは今回のワールドツアーを通じて、再び示している。今やK-POPはグローバル音楽市場の周辺部ではなく、新しい秩序を作り上げていく中心に立っているという事実を。
